■目的
ARIB運用規定に準拠しないFriioの出現で、デジタル放送の録画規制の内容が見えてきました。

■デジタル放送録画
 日経パソコンのfriioの記事などから、録画規制の概要は以下になるようです。
項目 ARIB 録画規制 friio
放送波 Multi2 暗号化 mpeg2-ts
コピー制御情報 CCI (コピーワンス)
<-
Multi2 暗号解除 B-CAS カード B-CAS カードおよび
B-CAS サーバ (B-CAS カード不要)
再暗号化
(ARIB規格)
メモリ /HDD /PCI /DVI /HDMIなどPC内部では暗号化 なし
編集/変換 PC では現状未サポート mpeg2-ts 対象の編集 /変換ソフトで可能
コピー制御 「コピワンス」から「コピ禁止」への書換 内容を保持する
(回数制限がかからない)
ムーブ /孫コピー あり /不可 なし /可能
 [参考] 日経パソコン「衝撃のコピーフリー受信機フリーオ、その仕組みをひもとく」

■friio
 台湾製デジタルTVチューナでネット販売。
 外観が白色の地上デジタルチューナと、黒色のBS110度CSの2モデルが存在します。
  friioのサイトはこちら

 [構成]
 単純にアンテナ/friio/PCと接続。
 暗号化に必要なHDCPやCOOPの要件はないようです。
 
 [デバイス]
 WindowsのデバイスマネージャではTV受信機とB-CASカードリーダとして識別。
 ・Friio USB2.0 Digital TV Receiver
 ・Generic Usb Smart Card Reader

 [ソフトウェア]
 以下のソフトウェアをダウンロード。
 ・FriioViewer/FriioUtility 視聴ソフト
 ・TvRock 番組予約

[friio仕様]
項目 friio friio BS
入力方式 ISDB-T 13セグメント ISDB-S 8PAKTC /QPSK
受信チャネル UHF: 13-62ch 950-2150MHz
動画形式 MPEG2-TS MPEG2-TS
Bit rate 14-19Mbps 14-52Mbps
ポート USB2.0 USB2.0
電源 USBバスパワ DC5V USBバスパワ DC5V
消費電力 max2.1w max4.5W
外形寸法 38(w) x170(H) x180(D) mm 38(w) x170(H) x180(D) mm
■結果
日本だけの録画規制は Multi2暗号化、ローカル暗号化とコピワンスなどの CCIから構成。
・B-CASカード: Multi2暗号解読のために要求される..機器に内蔵することで廃止方向。
・ローカル暗号化: PCでデジタル放送データを扱う場合は機器固有のキーによる再暗号化を要求。
 * 規定ではローカル暗号化により録画した機器でしか再生できない..これはやりすぎ?
 つまり録画した元の装置の買替えなどで再生不能?
 DTCP-IPサーバにムーブすると再生は複数のDTCP-IP対応機器で可能。
 これでも再ローカル暗号化されるので結局DTCP-IPサーバがなくなると再生不能か?
・費用負担:開発コストや再暗号化に必要なHDCPやCOOPの要件を満たすディスプレイなどの購入コスト増分はユーザ負担。
・コピー回数はもちろん録画規制で使い勝手が犠牲。
・DVDなどメディアの容量制限に合わせたカット編集やコーデック変換が未サポート。

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